2014年6月6日金曜日

ガラスの呼継 ヒビ割れに美を見出す

例年ならばもうとっくにガラス熔解炉の火を止め、展覧会での作品発表に集中する時期だ。

しかし今年は例年以上に早い時期から展覧会が始まり、作品制作と発表が同時進行している。




どうしても、もうひとつ、作りたいものがあった。
暑いのが大の苦手の私だが、真夏の暑さの6月4日、長い間想いを込めていた作品の制作に臨んだ。

お披露目できるまで、もう少し仕上げの時間を要する。


  茶碗にとって「死」であるはずのヒビ割れの中に、美を見い出した茶の湯の先人。
  禅の思想を礎に、生と死を哲学したサムライが発見した美を、ガラスで表現した呼継。
  400年の伝統をいま、新なカタチで表現する。