2010年12月16日木曜日

ガンバレ~ 20代 ガンバレ~ 日本の表現者

日本橋高島屋の美術画廊Xで開催中の佐藤温さんの展覧会です。

「 鉛筆デッサンがよかったので展覧会を依頼した 」という高島屋さんの担当者の言葉どおり、
気持ち良く描き込まれた作品には、
ノスタルジックな香りと今という時代を感じる不思議な魅力があります。


一生懸命に作品についての説明をしてくれた佐藤さん、ありがとう。
つい一枚買っちゃいました。大事にします。


2011年1月3日まで開催していますので、ぜひお出かけください。





そのあと、銀座シャネルビル 4階のネクサスホールで、
シャネル ・ピグマリオン・ デイズ・ グランドフィナーレ 2010   クラシックコンサートへ。
1年間ネクサスホールにて演奏する機会を与えられた、ヴァイオリン、ピアノ、ソプラノの、
若い6人の演奏家のコンサートです。
シャネルさん、流石です。フランスの企業さんが、こんな形で日本の音楽家を
支援するというのは、とっても尊敬です。

主に国内で勉強している方と、ヨーロッパで勉強している方との表現の違いは興味深いですね。
その違いには、アートにも見出せる共通点があり、う~んヤッパリという感じです。

演奏を聞かせていただいて、思わず応援したくなる2時間で、
「ガンバレ~20代、ガンバレ~日本の表現者 」 の1日でした。

私も応援していただいている皆様のご期待にお応えできるよう頑張ります。
もちろん、どんどん世界に向けて発信していきます。

そして、私が巨匠になったら、シャネルさんのように若手の支援をします!

2010年12月14日火曜日

柔らかな生命体



ガラスって気持ちイイ!!

光を発しながら自由に形を変えるガラスに少しだけ手を加えてカタチを作ります。

熱と重力と作家のコラボで、生きてるような作品が完成しました。

2010年12月7日火曜日

自然の美



幅わずか1cmの中に、これだけ細密な模様を持つ生き物。
誰かが意図して作ったのではないのに、配色や透明感も素晴しい。

「これぞ自然の美」

白い壁の前では目立ってしまいますが、木に擬態化しているんでしょうね。
怖いけど綺麗な生物です。

2010年12月5日日曜日

日本橋高島屋 酒器展 が始まります

毎年恒例年末の酒器展が日本橋高島屋で開催されます。
私の出品作品はこちら!
どこにもないオリジナルの切子です。

石を削って彫刻を作るように、厚いガラスを削ってカタチを作っていきます。
優しい透明感と柔らかな色調が独特です。

ガラスの表面に装飾を加える従来の切子とは全くの別物です。

温かさを感じる「手のり」にも驚かれると思います。

どれがお好みですか?
是非会場で実物をご覧ください!

酒器展 
12月8日(水)~28日(火)
午前10時~午後8時 最終日は午後4時まで
日本橋高島屋 6階 美術画廊 工芸サロン

2010年11月28日日曜日

HENRY'S AUKTIONHAUS

毎月ドイツから届くのを楽しみにしている HENRY'S AUKTIONHAUS のカタログ。
家具、宝飾品、美術品、絨毯など、ヨーロッパの美しいものが満載です。
私は特に18~19世紀のドイツの家具の素材とスタイル、造りの美しさに魅了されています。

日本にもヨーロッパにも、時代を超えて愛され続ける美しいものが沢山あります。
100年、200年と愛され、次の世代に伝え継がれる。それが真の意味で良いものなのだと思います。
斬新で目新しいもの、流行したものが色々ある中で、
時が経ても愛され受け継がれて残っているものは、そのわずか一部だけなのでしょう。
勢いがあり魅力的で、尚且つ、その魅力が時代により褪せることなく、
100後、200年後にも愛され続けるガラス作品を作っていきたい、と考えながら
先達の残した仕事に心をときめかせています。

2010年11月23日火曜日

未来へ続く虹


工房の窓からふと外を見ると、トッテモ綺麗な虹が!!
スゴーイ美しい!!!
そこに在るのに透明で、それでいてクッキリ輝きながら存在を主張している。
いつ見ても不思議で、その存在感はガラスに似ていませんか?

前回は 大西洋上を航行する客船のデッキで。
その前に見たケニアのマサイ族の村では 二重の虹が空に浮かんでたっけ。

私は虹を見ていると、祝福されて未来に導いてくれるように感じます。(単純なオトコです!?)
今 、制作中の新作オブジェの成功を 前祝いしてくれているに違いないと 喜んでいます。

2010年11月21日日曜日

11月の庭

この花が咲く季節が来たね!と季節の移り変りを実感じさせてくれる植物なのですが、今年は猛暑の影響か、植物の開花時期が乱れています。

なんと10月に、桜や梅、石楠花も咲いてしまいました。
ブラシの木(金宝樹)も例年では5~6月に咲きますが、今年は10月からポツポツ咲き出し、今も咲いています。
淡いピンクがカワイイ朝倉(山茶花)は香りが良く、部屋に持ち込むと気持ちがリラックスします。
これから数ヶ月は、山茶花と椿が開花の時期を迎えます。
一年間の準備を経て、さあ、思う存分どんどん咲いてください。


2010年11月12日金曜日

シカゴ CHICAGO 其の弐

SOFA は、立体作品に特化した国際アートフェアで、毎年、ニューヨーク、シカゴ、サンタフェで開催されます。



その中でもシカゴでのフェアが会場の面積、参加するギャラリー数ともに最大です。
ミシガン湖に突き出した観光名所でもある、NAVY PIER 内の会場で11月5日-8日まで開催されました。
Art Institute of Chicago (シカゴ美術館) も近くです。 
世界中から一流のギャラリーが集まっています。



イスラエルから参加しているLITVAK GALLERYさんのブースは SOFA CHICAGO で一番の広さです。
アメリカ人間国宝第一号に認定された DALE CHIHULY  デイル チフリ氏の作品を大々的にフィーチャーしていました。
LITVAK GALLERY
LITVAK GALLERY の ディレクター Orit Ephrat-Moscovitz 氏と

友人で上海在住のガラス作家、陸馳(ルーチー)さんの作品は、Maurine Littleton Gallery からの出展です。
Maurine Littletonさんは、アメリカのスタジオ グラス ムーブメントのパイオニアとしても有名なガラス作家 Harvey Littleton氏の娘さんです。
Maurine Littleton Gallery


一穂堂(ニューヨーク、東京)さんのブース。内田 繁 氏 デザインの茶室を持ち込み、会場内でも独特の存在感でひときわ目を引いていました。
漆の山村慎哉氏をフィーチャー。
山村氏は6日に、漆に関する特別レクチャーをされていました。
IPPODO gallery  NEW YORK

Habatat Gallery から出展の Clifford Rainey ( クリフォード レイニー ) 氏の作品。売れています。
私がCalifornia College of the Arts 留学時代、彼はガラス科の教授でした。
ユーモアがあり 神経の細やかなアイルランド出身のイケメン紳士です。
Habatat Gallery

それにしても、会場内はガラス作品が圧倒的に多いです。
アメリカでは、ガラスアートが広く受けいれられているのが現状です。

残念ですが、アジアから参加しているギャラリーがとても少ないです。
今回、日本からは一穂堂さんだけ、中国からの参加ギャラリーはありませんでした。

Corning Museum of Glass さんは、なんと吹きガラススタジオを丸ごと会場に持ち込んでのデモンストレーション!!!
やることがアメリカーン、お客さんは大喜び&大盛り上りでした。


今回のSOFA CHICAGO では、世界中から参加しているギャラリーのディレクターさん達やアート系雑誌の編集者さんと 作品のことだけでなくアートを取り巻く世界の情勢などについても色々話をしてきました。

日本国内とは異なる視点で作品を評価する国際的なギャラリーと一緒に仕事をすることは、すごく面白くてやりがいを感じます。

世界よ !!  待っていてくれてありがとう

2010年11月11日木曜日

シカゴ CHICAGO 其の壱

シカゴは2度目の滞在。
今回は、立体作品に特化したアートフェアSOFAに行ってきました。
其の壱は、シカゴの町についてです。

アメリカ第3の人口を持つ大都市ですが、なんだか80〜90年代のアメリカのTVドラマっぽい、懐かしい気配が漂っています。
場所は離れていていても、20代の頃、California College of the Arts カリフォルニア芸術大学 留学時代に感じていたのと同じ、
おおらかで力強いアメリカンな空気に包まれています。

Giordano's Pizza
名物料理はビーフステーキ(意外にも?オイシイです!)、パン生地が特色のシカゴ風ピザと、やはりなんとも懐かしいアメリカ。
マクドナルドのハンバーガーもシカゴの出身です。
アメリカではどこに行っても「スィーツ」を忘れてはいけません。
歯茎に凍みて延髄がシビレる、アメリカ級の甘さのデザートです。
日本にいる時には興味が持てないのに、アメリカに行くと、つい食べたくなります。
おかげで、5日で2Kgも体重が増えました。ヤバーイ....









シカゴのダウンタウンといえば20世紀高層ビルの博物館です。
少し前まで世界一の高さを誇ったシアーズタワーや、真っ黒いビル、トウモロコシのような形のツインビル、
宿泊したホテルの前には波がうねったような形のビルと、目立つこと以外に目的が理解できないようなビルが町中にたくさんあります。
とにかくシカゴでは、いろいろと趣向を凝らした建物達(オーナーさん達?)が強烈に自己主張をいています。






ミレニアムパーク内にあるピッカピカの巨大ステンレス彫刻は、ビルも空も映し、輝いています。
スケール感もアメリカン!!!






シカゴ郊外のオークパーク OAK PARKは、文豪アーネスト ヘミングウェイの生まれ故郷。
ダウンタウンからループと呼ばれる電車で30分です。
そして、帝国ホテルの設計で有名な 建築家フランク ロイド ライトが第一黄金時代を過ごした場所でもあります。

FRANK LLOYD WRIGHT HOME AND STUDIO
ここオークパークには、ライトの初期の頃の自宅兼事務所をはじめ、30軒以上の住宅が建ち並んでいます。代表作のひとつ ユニティーテンプルもここにあります。
自宅兼事務所は彼が大都市シカゴに来て初めて自身で設計した建物。
若かりし頃の巨匠の作品は、ミョーにチカラが入っていてカワイイです。
事務所の中には日本へ渡航した当時のパスポートが飾ってあります。コレは是非チェックしてください。笑ってしまいます。

UNITY TEMPLE

独特の空間取りがどことなく日本を感じさせるユニティーテンプル。
コンクリートと木材の組み合わせが興味深く、照明器具がとても建築にマッチしています。
実はライト氏が日本を訪れた際に感銘を受けた「日光東照宮」から基本的なアイデアを得た、と受付の方から教えていただきました。






ARTHUR B. HEURTLEY


100年以上経た現代も風景に溶け込み、当たり前のように人が自然に住んでいる。
ライト作品には、時の経過に流されない素晴らしさがあるからでしょうね。

日本の影響がそこかしこに現れていました。



其の弐は、SOFA CHICAGO http://www.sofaexpo.com/  についての報告です。

2010年11月3日水曜日

美の潮流@Bunkamura ミュージアム

五島記念文化財団20周年記念展 < 美の潮流 >

五島記念文化財団、美術新人賞受賞作家41人による 展覧会です。
若手芸術家を支援する為に、東急グループの五島昇氏の意志で創設された由緒正しい賞です。
過去には、滝口和男氏やヤノベケンジ氏も受賞されています。

日本画、洋画、陶芸など伝統的な素材から映像、インスタレーション、コルクまでいろいろなジャンルの作品が展示されていました。

それぞれの作品に共通しているのは、素材に関係なく、今の時代を感じさせるコト。

過去の模倣になることなく、幅広く奥深く今を表現していく。
美の潮流というタイトルどおり「美術の今」を感じます。

7日まで。入場無料。

五島記念文化財団「20周年記念展 美の潮流」
東急さんは太っ腹です。

私も表現者として、ガラスという素材を使って「今を生きるエネルギー」を表現し続けます!!!